タイ スネークファームで予防接種をしてみた

こんにちはsyunです。今回は今後の渡航に備えて、タイのスネークファームで予防接種を受けてきました。他の方のサイトでも紹介されることが多い有名な病院ですが、接種会場が少し変わっていたのでそれも踏まえて紹介したいと思います。

スネークファームってどんなところ?

タイのバンコクにある赤十字病院で、タイに在住している人だけでなく海外からも予防接種を受けに来るような有名な病院です。ワクチン接種にかかる値段も日本と比べて大幅に安く、規模も大きな病院なので安全性も担保されていることが、海外から多くの人が駆けつける所以でもあります。

病院の正式名称はサオワパー王妃記念病院(Queen Saovabha Memorial Institute)ですが、併設されている毒蛇の研究所と一緒くたにして「スネークファーム」と呼ばれることが多いです。
※実際、病院職員にもスネークファームで伝わります。

アクセス・営業時間

MRTブルーラインのサムヤーン駅(Sam Yan)の1番出口から徒歩5分程度の場所にあり、バンコク中心地からのアクセスもかなり良いです。

営業時間は下記の通りです
・平日 8:30~16:30 (12:00~13:00は昼休憩)
・土曜 8:30~12:00
・日/祝 休み

私は2回に分けて接種しましたが(1度目は14:00 2度目は9:00ごろ)、どちらも基本的には30分ほどで接種することができました。

予防接種の受け方

今回受付を行った建物
今回受付を行ったいた建物

他サイトでは、スネークファームの敷地に入って正面にある建物で受付と接種ができると紹介されていましたが、私が訪れた時は少し場所が変わっていました。(夏季期間だけ場所が移動するなど、一時的な移動も考えられます。)

スネークファーム正面の建物の左側を抜けていくと白のタープ(テント)とその奥に建物が見えてくるので、そこでまず受付を行います。

ワクチン接種に関する問診票 裏面にはワクチンの接種歴について記入する欄があります。
問診票 裏面はワクチンの接種歴について記入

受付手前の机に問診票があるので、初診の場合は記入します。

裏面には過去のワクチン接種歴について記入する欄があるので、もし可能であれば事前に母子手帳の写真を撮っているとスムーズに書けると思います。ただ、接種の有無がわからなくても問題はないと思うので、そこまで気にしなくとも大丈です。

次にすぐ隣にある血圧測定器で血圧をはかり、そのレシートと番号札(問診票の隣にある)と問診票、パスポートを持って受付に提出します。

このあとは1人づつ呼ばれるのではなく、ある程度のグループでまとまって次の建物に連れて行かれるのでそれまでは少し待機しましょう。ここまでは半屋外なので日中は少し暑いです‥

ワクチンを接種する建物
この建物に入る前に診察券がもらえるはずです。

呼ばれたら次の建物に案内してもらい、建物に入ってすぐの別の受付に診察券を提出してください。ここで診察券がない場合は、そのまま案内された建物で自分の名前が呼ばれるまで待ちましょう。(この建物は冷房が恐ろしく効いています)

名前を呼ばれると奥の部屋に入って医師と直接面談を行います。ここで自分がこれから渡航する国や受けたいワクチンについて説明をし、実際に接種するワクチンを決定します。

この面談についてはもちろんタイ語か英語で行う必要がありますが、向こうも慣れているのでワクチン名などはところどころ日本語で話してくれます。ただ、事前にワクチンの名前は英語でメモしておくとやはり話は進みやすいです。

実際に接種したワクチンについては後述しますが、面談の結果6種類のワクチンを打つことを決定し、その接種予定についても決めてもらいました。

面談後はまた名前が呼ばれるまで待ちましょう。次に呼ばれたら、ワクチンを購入します。タイは日本とは異なり、先に自分でワクチンを購入して医師に打ってもらうシステムらしいです。

タイは1日に接種できるワクチンの上限は4本(左右2本づつ)までなので、この時購入するワクチンはその日に打つものだけです。初診の場合はこの時一緒に初診料(100バーツ)を払います。

ワクチン購入後はいよいよ実際に打ってもらいます。医師も毎日数百本打つようなプロなので痛みはほぼ無いですし、作業もかなりスピーディーであっけなく終わってしまいます。

この時ワクチンの接種証明書(黄熱病接種の場合はこれがイエローカード)がもらえます。次回以降の接種の時も必ず持参してください。

接種後は15分ほど経過観察を行い、その後は各自帰宅という形になっています。

2度目以降は診察券と血圧のレシート、パスポートを持って一番初めの受付に渡す以外これと変わることはほぼ無いです。

接種したワクチンとその費用

肝心の接種したワクチンですが、私が打ったワクチンは下記の6種類(7回接種)です。
費用については1回目は初診料(100バーツ)と診察料(100バーツ)、2回目は診察料(100バーツ)が追加でかかっています。

1回目 (ワクチン名)
・狂犬病 Rabies (VERORAB) ※1回目  350バーツ
・黄熱病 Yellow fever (STAMARIL) 1,550バーツ
・4種混合ワクチン Tdap-Polio (BOOSTRIX-POLIO) 700バーツ
・A型肝炎 Hepatitis A (AVAXIM) 1,500バーツ

2回目 ※1週間後
・狂犬病 Rabies (VERORAB) ※2回目 350バーツ
・破傷風 Typhoid (Typhim) 570バーツ
・髄膜炎菌 Meningococcal (MENACTRA) 2,550バーツ

合計 7,870バーツ(約34,000円)


狂犬病は2回接種が必要で、その間は最低1週間開ける必要があります。
また、A型肝炎は半年後と1年後に接種が必要です。この場合は、適しているワクチンであれば日本でも接種可能です。ワクチンの効力自体は1回打つだけでもそれなりに出るそうなので、渡航まで期間がない人でもとりあえず打っておいて損はないと面談の時に言われました。

副反応と感想

副反応については個人差があるので一概には言えないですが、私の場合は翌日の夜に37.5度程度の微熱が出た程度でそれほどキツくはなかったです。ちなみにA型肝炎と破傷風は筋肉注射なので、数日間は肩が上がらなくなります。接種する際にどのワクチンをどちらの腕に打つか決められるので、これらのワクチンは利き腕では無い方に打つほうが無難だと思います。

他の記事を読んだ人なら少し高いと感じるかもしれませんが、これは髄膜炎菌ワクチンが原因だと思います。この病気は中央アフリカ周辺でしか流行していないマイナーなものなので、そのあたりに今後渡航する予定がない方は一切打つ必要がないワクチンです。

このワクチンを打たなければ2万円強で済むと思うので、これから世界を旅する予定がある人ならやはりタイで打つメリットはあるのかなといった印象です。

最後に、当たり前ですがワクチンを打つ際は必ず新品の注射器を使っていますし、その他衛生環境もしっかりしているので、海外だからといってそのあたりは特段心配する必要はないと思います。(もちろん自己責任で)

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